マラソンの当事者研究

令和(2019年5月)から本格的にマラソンを始めた30代男による練習・レース記録および考察・内省の記録です。

Prelude 私がマラソンに目覚めるまで①

なぜ本気で走ることを始めたのかを記録するために,過去の記憶を掘り返してみました。2019年5月(つまり令和の始まり)と共に本気でマラソンを始めた筆者なのですが,実はファンラン歴の期間が4年ほどあります。何回かに渡ってその記録を綴ってみます。

ランニングを始めたきっかけ

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初めてのランニングの記録(RunKeeperを使っていました)

ランニングを始めたのは,2014年7月30日が最初です。ランニングを始めたきっかけは,ダイエットという名目でした。当時,仕事が忙しく不摂生をしていたこともあって,顔つきがふっくらしてきた印象を持っていたこともあり,これはマズいと思って始めたのでした(いわゆるダイエットランナーというやつですね)。

上の写真,初めてのランニングの記録では,3.8kmでおおよそサブ4ペースで走っていますが,感覚としては,タイムトライアルに近いスピードを出していたのを記憶しています。そして,その程度を走るのが当時の精一杯でした。なかなかにショックだったことを今でも覚えています。職業柄,夏は比較的仕事が多くなく,時間も取れたのですが,当時はダイエットさえできればということもあり,週に1回,多くて2回,せいぜい5km走れれば十分と考えていました。ペースは適当です。キロ6分くらいが多かったみたいですが,しんどいのが嫌だったので,ゼーハーするような運動はしていませんでした。そんな適当なランニングでも,結果4ヶ月ほどで自分がそこそこ満足できるような体型に戻っていたので,もういいやということで,一度ランニングをやめたのでした。

ハーフマラソン走ってみない?」

2014年度から2015年度に移り,異動で職場が変わりました。そんな中で,2015年の10月に当時の職場の上司から「ハーフマラソン走ってみない?」というお誘いを受けました。当時,私は大阪府高槻市に勤務をしていたこともあり,「高槻シティハーフマラソン」という大会が1月にあるということを教えてもらいました。それでランナー募集しているから走ってみようとと話がきた流れです。その上司のことは尊敬していたので,二つ返事でお願いしますとお返事を出したものの,ハーフマラソンはおろか10kmもろくに走ったことがない自分が果たして走れるのだろうか...そんな不安に駆られました(この時の自分に5年後ランナーとして覚醒しているよと言ったらびっくりするでしょうね,きっと)。

ということで,練習する...と思いきや,実は全然練習しませんでした。頭の中では,ハーフマラソンがあるなとは思っていたものの,億劫でほとんど練習しませんでした。

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恥ずかしげもなく公開しますが,初ハーフまでの練習は4回でした

見た通りの記録で,ハーフマラソンくらいの距離しか走っていません。整理をしている中で,自分でも少なっ!となるような記録でした。

ハーフマラソン(2016年高槻シティハーフマラソン)

ほとんど練習がない状態で参加した初ハーフマラソンでしたが,とりあえずシューズを買わないとということで,店員さんに勧められるがままに購入したのが,BROOKSのシューズでした。購入理由はデザインと色で機能性は当時どうでも良いと思っていました。ちなみにぶっつけ本番でシューズを使用していました。本当に行き当たりばったりです。レースの方は,練習もほとんどしていない状態でしたので,レースの感覚も当然わからず,とりあえずはその時のテンションでいこうと思い序盤から突っ込んで行きました。

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これでも飛ばしています

走ってみると,これ行けるんじゃね?!というレース特有の高揚感・全能感があったのを思い出します。集団走の力なのだと,今振り返ってみると面白いです。こんな感じで,マラソン余裕じゃね?と調子に乗っていたことも思い出しました。しかしそんなのも束の間,15kmほどでアクシデントが発生します。

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脚を攣ってしまい走れなくなる

さっきまでの余裕はどこへやらあぁこれがマラソンなんだという感覚に襲われました。とにかく痛くて痛くて仕方ありませんでした。やむなく歩いてしまいます。もう早く終わりたい!そんな気持ちしかなかったと記憶しています。DNFも考えましたが,ここまで来て...という思いもあったように思います。ここから,たくさんのランナーさんに抜かれながら脚の強烈な攣りと戦いながら,初ハーフは苦い思いをしながらもなんとかゴール。ネットタイムで1:51台という記録でした。痛々しい大会でした。

とにかく当時はどれくらいで走れるか全く考えてもみなかったのですが,とりあえず2時間は切れるだろうということで,まぁこんなもんかなと思ったものです。

ハーフマラソンが終わってから

初ハーフが終わってからは,もんどりうつような痛みと筋肉痛で3日ほど何もできず,もうしばらくランニングはいいかなと思い,ランオフにしていました。ですが,マラソンあるあるですが,少し経つと走りたくなってきて,脚の攣りさえなければ,もっと記録狙えるんじゃね?!ということで,1ヶ月ほどランオフしてから,よし走ってみようということになりました。そこで大会での反省を踏まえこれまで5kmしか走ってなかったから,とりあえず10kmを続けるぞ!と意気込んでいました。

しかし,ものの見事に3日坊主に終わりました。

仕事が忙しいというと言い訳になりますが,当時月に80時間の残業がザラで,週末も仕事がある自分にとって,仕事をしつつ走るという行為は随分ハードルの高いものでした。自然に走る態勢になるというよりは,「覚悟を決めて」走りに行く,そんな感じだったように思います。あまり楽しいとも思えていなかったなと振り返ります。

そんなこんなで,全然走らないまま,また年末を迎え,同じ高槻シティハーフマラソンに申し込んでいた私は,このまでではマズい!!ということで,年末年始を利用して,ランニングを開始したのでした。40kmほど...なんですが

それでも,前年苦しめられた脚の攣りは全くなく,

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記録を5分以上更新!することができました。

この時は辛い苦しいだけでなく,記録が更新でき楽しい,嬉しい!と思いました。

ここでランナーさんの中には,成長を感じることができ,よし続けるぞ!というようになる方がおられると思います。私も,よし走るぞ!という気持ちには確かになりました。しかし,そういう気持ちになるだけで,走りませんでした。結局ほとんど行動には起こしませんでした。ゼーハーいうのしんどいしな,そういう感覚です。でも,なんとなくマラソンを走ってみたいな,せっかくここまでやってきたし(全然走っていませんが,当時は結構達成感があった)と思い抽選のあるマラソン大会には申し込んではいました。思考の揺れが起こりながら,結局2017年の高槻シティハーフマラソン以降,走らない時期が5ヶ月ほど続きます。 

そんな中で,あるフルマラソン当選の知らせがやってきます。

(マラソンに目覚めるまであと2年)