マラソンの当事者研究

令和(2019年5月)から本格的にマラソンを始めた30代男による練習・レース記録および考察・内省の記録です。

【大会記録】かすみがうらマラソン2022(準備編)

3年というときを越えて、いざ春のマラソンリベンジ。
左:2019年 長野マラソンTシャツ 右:2020年 かすみがうらマラソンTシャツ

 2022年4月17日に行われました、かすみがうらマラソン2022の大会記録およびその内省です。私は準備やプロセスを重視する人でして、今回は準備の話のみです。紆余曲折ありましたが、この記事では前日までの準備およびプロセスについて綴りたいと思います。

今回のマラソンに向けての意気込み

 話を3年前に戻します。春のマラソンは以下に述べる出来事なしでは語れません。私は2019年5月、令和のスタートとともに、マラソン練習を本格的に始めました。きっかけとしては、自分自身が転職して神戸に移ってきたことや、新しい時代だからというのもあるのですが、一番は2019年の4月に走った長野マラソンでの経験から来ています。

詳しくは、こちらの記事に書いています。

www.marathon-tojisya.com

 詳細は割愛しますが、あの2019年の長野マラソンで、悔しくて涙を流したこと、その時の悔しさがこれまでの大きな原動力の一つとなってきました。

 そして今回は、2019年の弱かった自分と決別するために、本気でマラソンを走り、必ず目標を達成すると意気込んでいました。

かすみがうらマラソンに参戦することになった経緯

 春、4月に行われるマラソンは2019年の長野マラソン以来です。リベンジという意味合いでは、当初長野マラソンに出たいと思っていましたし、そうなるのが自然でしょう。実際、エントリーもしました。しかし、開催の3ヶ月ほど前になり、大会前日に絶対に外せない仕事が入ることが判明しました。長野マラソンは前日受付が必須だったがために、物理的に参加が不可能になってしまったのです。

 そこで、同時期にエントリーが行われていたかすみがうらマラソンにスライドすることにしました。かすみがうらマラソンなら事前受付なしで参加でき、記録の上で同日開催の加賀温泉郷マラソンよりは狙いやすいこと、また移動手段を考えた時に、神戸から茨城は飛行機があるため案外近場だったことから、かすみがうらを選びました。

 なお、念の為に書いておくと、2020年のかすみがうらマラソンにエントリーしていたことから、前々から出場したい大会ではありました。

練習の経過

 エントリーした当初は、春のかすみがうらマラソンよりも、冬のマラソンで結果を出せると思っており、奈良マラソン2021での惨敗から姫路城マラソン2022に向けて追い込んでいました。ここで確実に自分自身の記録を更新するぞと意気込んでいました。

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 しかしながら、2022年1月にまん延防止等重点措置が兵庫県に出され、2月には姫路城マラソンの中止が発表。その計画は脆くも崩れ去ってしまったのでした。

 ところが、3月下旬にまん防が解除、感染状況も小康状態となっていたため、これはかすみがうらの開催あるぞと思い、3月中旬ごろからもう一度気を引き締めて急ピッチで準備を進めました。以下に2022年1月からの練習記録をザッと提示します。

2022年1月の練習記録 姫路城マラソンに向けて、
30kmをゆるいものも含め3本入れました。充実の練習内容でした。

2022年2月の練習記録 まん防に伴って、姫路城マラソン中止となり...
記憶がないくらい多忙を極め、同時に左脚が不調となって、やる気が下降気味に。

2022年3月の練習記録 左脚の不調は残るも、暖かくなり動きが良化しました。そこから
かすみがうらの開催も濃厚だろうと突貫工事で週末に30km以上を走り込みました。

2022年4月の練習記録 レースペースほどの強度の練習ができていなかったため、4/6の練習はガチで。走れなかったらDNSも考えていました。ですが、ここで予想以上に走れたため、自身と覚悟を持ってかすみがうらに出場することに。

大会に向けての準備について

練習内容

 2022年1月ごろは、『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』を用いた2Qプログラム(ロングのポイント練習を週2回入れるプログラム)を行なっていました。しかし、姫路城マラソンの中止とまん防による練習場所の制限、左脚の不調もあって、これを断念。

 姫路城マラソンの中止が発表されてからは、少々のやる気の消失はありながら、軽めの練習でも良いので、長い距離を走ることにフォーカスを置くようにしました。左脚の状態を悪化させないように細心の注意を払い、30kmを何度も走り、長い距離に対する耐性をつけていきました。また、スピード練習では、インターバルは行わず、徹底してTペースの変化走と閾値走(tempo run)を行うようにしました。きついかもという時間をあえて長くすることを心がけていました。

体重管理

 奈良マラソンでは、50kgほどの体重で本番を迎え、その後も体重が増えないように体重をコントロールしてきました。前回の奈良マラソンでは、甘いものを控える、食事制限もしてきましたが、今回もそれを続けて奈良マラソンと同じ条件で臨みました。その結果、50kgの体重をキープ、身長が166cmなので、BMIとしては標準とやせの境目といえる18.5を少し切る程度。もう少し減らすことはできそうですが、減らしすぎて身体に力が入らないことがあったので、50kgくらいがベスト体重かなと思っています。

足攣りについて

 記録に挑戦した大会では、ことごとく脚攣りに苦しめられてきました。

 その原因はよくわからない状態だったのですが、補給についてはおそらく大丈夫だろうと考えました。なぜなら、水分については、前回ウォーターローディングを行なっていたこと、当日も攣り用の顆粒を常備していたことがあったためです。

 しかしそれがうまくいかなかった。ということでもう一つ考えたのが、脚のことでした。そこで、私よりも格上のランナーさんにも尋ねたところ、予想通り脹脛の筋力不足を指摘されました。このことから、鍛えるために何ができるかを尋ねたところカーフレイズが一つ手軽にできる方法と教えていただいたので、ほぼ毎日隙間時間でカーフレイズを30回程度を何セットか行なっていました。

食事について

 食事について。直前のカーボローディングについては、前日が忙しかったことがあり、無理に食べることはしませんでした。

  • 前日 朝:卵がけご飯、味噌汁
  • 前日 昼:カレーライス(学生の引率だったためおかわりできず)、オレンジ
  • 前日 夜:おにぎり1個、あんパン、野菜ジュース、ペペロンチーノ、Maurten 160、Mag-on
  • 当日 朝:朝食バイキング、Maurten 320

ひたちなか市(勝田)にあるホテルの朝食バイキングを堪能しました。
今回4,600円のお宿でしたが、朝6時から朝食という神対応コスパ抜群でした。

前日の過ごし方

 前日は大忙しでした。朝から7時ごろに出勤をして、勤務先の新入生歓迎行事の引率をしました(私の職業は教員です)。休めなかった理由として、私は新入生の「担任」的なポジションにいたからです。流石に担任が仕事を投げだすわけにはいきません。

 メインイベントは割と体力を使う仕事でした。それはオリエンテーリング。山の中を上り下りしながら、ポイントをめぐるアクティビティで、私は学生たちがロストしないように見守る役割でした。なお、若手(?)ということもあり、割としんどいコースでの見守りの任にあたりました。ロープを使わないと登れない箇所がいくつかあり、ポイントに移動する際に体力を消耗するの嫌だなぁと思っていました(笑)。そんなこんなで諸々対応に追われるので、お昼はまともに摂ることができず、その後は17時半ごろまで、業務をこなしていました。

 その後、19時25分発の飛行機に乗るため神戸空港へ移動するも、前の業務が押してしまったこともあり、到着したのが19時前。ギリギリ搭乗手続きに間に合い、そこでようやくおにぎりとパンを食べ、ほっと一息つくことができました。その後、茨城空港には20時半に着く予定でしたが、ここでもトラブルがあって、15分ほどの遅延。さらに水戸に向かうバスに乗ったのですが、これも遅延の影響で出発ギリギリに。この日は冷や汗をかいてばかりで、マラソンのことは全然考える余裕がなかったです。笑 バスの中ではいくつか仕事をしつつ、22時前に水戸駅に到着。そこから、一駅だけ常磐線に乗り、結局5時間ほどかけて、目的地の勝田駅に到着しました。

水戸駅

 勝田駅についてからは、お腹ペコペコでしたので、ローソンで大盛りのペペロンチーノを購入し、ホテルで食べることに。その後、入浴後すぐ、できるだけ早めに休もうと思い、Twitterなども触らずに23時過ぎには就寝しておりました。

今回の装備

 最後に、今回の装備について紹介して終わります。

  • シューズ:adidas adizero adios Pro 2
  • 上:2XU シングレット
  • 下:2XU コンプレッションショーツ
  • カーフ: 2XU MCSコンプレッショカーフガード
  • ソックス:Functionalfit レーシングソックス
  • サングラス:SWANS E-NOX EIGHT8
  • キャップ:FEELCAP
  • ウォッチ:GARMIN Athlete 235J
  • 心拍ベルト:GARMIN
  • 補給:Aminosaurus(カフェインあり・なし), Maurten(カフェインあり・なし), VESPA HYPER, Mag-on(顆粒), 

 補給については、黒のMaurten 160を前日夜、Mauten 320を当日朝に摂り、VESPA HYPERをレース前15分前に摂取、Maurten(カフェインなし)を9km、Aminosaurus2種を18km(カフェインなし)と27km(カフェインあり)、Maurten(カフェインあり)を36kmで摂取予定でした。また、攣り対策で20kmと35kmでMag-onの顆粒を摂取するというように計画しました。

 また、上記に加えて、攣り対策で脹脛にテーピングを施しました。ご参考までに。

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 以上、レース本番に向けての準備のリアルをお伝えしました。振り返ってみると、本番までのプロセスは順風満帆とは全くいえず、気持ちの浮き沈みもあり、脚の不調もあったことで、自信はありましたが、惨敗に終わるかもしれないことも頭にはありました。

 そんな準備編でしたが、次回の記事では走っている時にどんなことを感じていたのか、実際の記録はどうだったのか、次にどう繋げていきたいかについてまとめてみたいと思います。