マラソンの当事者研究

令和(2019年5月)から本格的にマラソンを始めた30代男による練習・レース記録および考察・内省の記録です。

【大会記録】加古川マラソン2019 〜宣言して出し切る〜

2019年12月22日に出場した加古川ラソン2019回顧録です。

2019年5月から本気でマラソンレーニングを始めて,7ヶ月後の記録となります。

文脈

2019年5月にマラソンレーニングを始めてからの記録が

2019年8月25日 北海道マラソン 3時間54分

www.marathon-tojisya.com

2019年11月24日 つくばマラソン 3時間13分

www.marathon-tojisya.com

ときています。

つくばマラソン後,思いの外速く走れたこともあり,気持ちが高まり,手を緩めることなくトレーニングを行っていました。そしてつくばマラソン後から,本格的に週1程度でポイント練習を入れようと思い,取り組み始めました。

ところが,12月の上旬にインターバルトレーニング(1000m×5,設定: 3'45/km, r=3')の練習後,左臀部に痛みが生じました。

最初は,筋肉痛みたいなものだろうと思っていたのですが,1週間経っても全く違和感は取れません。走っていてもとにかくその部位が気になり,時折痛みがあります。左の腿を上げる時に特にその痛みを感じました。

そこで,結局2週間近く騙し騙しで練習していたのですが,意を決して初めてマラソンに関わる違和感で整骨院にいきました。そこでは,特定の部位に関する怪我の診断ではなかったのですが,腸腰筋と内転筋のバランスが取れておらず,脚の動かし方が良くないと言われました。そこで,ストレッチと補強の仕方を教えていただき,プラス電気治療や湿布を貼るなどして様子を見ましょうということになりました。

...その整骨院に行った時,加古川ラソンまで残り5日。今考えればもっと早く行けばと思います。治療は早めに行くに越したことはありません。

それで,治療にはいきましたが,劇的に症状が改善されたかといえばすぐに痛みが取れるわけがありません。走っていても気持ちの悪い状態,痛みがある状態で,こんな状態で果たしてまともに走れるのかどうかうーんと暗い気持ちになっていました。ただ今考えてみると,以下に示しているように治療の翌日にLT走を行っていたので,そりゃ痛いでしょうねとは思うのですが...特に走ったらダメとも言われていなかったため,テーパリング(練習量を落とす)の時期でしたので,「どうせ休めるし」と思い,複雑なことは考えずに自分で立てたテーパリングのスケジュールにしたがって練習をしました。

そういった誤魔化した状態ではありましたが,直前の1週間の練習を振り返ると

12/15 10km (avg. 4'13") Mペースより少し速めの動き

12/16 5km (avg. 5'53") リカバリージョグ

12/17 治療

12/18 LT走 5km (avg. 3'51") 刺激入れ

12/19 休足

12/20 5km ビルドアップ (avg. 4'39") 5'12-5'04-4'41-4'32-3'58

12/21 休足

12/22 加古川ラソン

となっておりました。

痛みを誤魔化しながら,練習は順調?にこなしていました。ただ,痛みは全く取れない状態で,本番を迎えることとなります。

なお,今回は旅行も兼ねてというわけではなかったため,食事はどのようなものを摂ったか,食べたものの写真も残しておらず,何を食べたかは覚えていません。1年経って振り返ると食べたものって思い出せないですね。

といいますか,下手すると2日前に食べたものも...

装備

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気持ちを高めました。
  • シューズ(adizero Japan 4)
  • 脹脛 サポーター (CW-X)
  • ハーフパンツ(ユニクロ)
  • ソックス(TABIO)
  • キャップ(黒,ミズノ)
  • エネルギージェル(Mag-on)3個 (うち一つはカフェイン 多めのもの)
  • Tシャツ(カーリングチーム ロコ・ソラーレのロゴ入りTシャツ)
  • グローブ (100均で買った使い捨て)

当日が寒くなるだろうことに前日に気がついたのですが,近くのスポーツショップでは,ランニング用のグローブが手に入らず,仕方なく100均で購入しました。

Tシャツについては趣味です。カーリング観戦が好きで,平昌五輪で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレを応援しています。加古川ラソンの日に優勝戦があったのですが,日程が被っていなかったら応援に行ったことでしょう(マラソンの方が先に日程もエントリー期間も決まるため...観戦に行けなかったのはやむなし)。臀部の違和感があって不安な気持ちでしたので,気持ちを高めるために着用しました。

結果

 正直不安な気持ちしかありませんでしたが,何とか強い気持ちで踏ん張れました。

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終わってみればイーブンで押すことができました。

コース特徴

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比較的フラットな河川敷コース

参考:http://www.nikke.co.jp/culture/area/marathon/course/img/p2.gif

加古川の特徴として聞いていたのは,比較的フラットなので高速コースではあるが,風で結果が左右されるというものでした。

給水は2.5kmに1箇所で非常に多くあり,軽い給食もあったのでマラソン大会としては非常に良い環境が整っているという印象でした。

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絶好のコンディションでした。

当日はほぼ無風,曇り,気温も7℃ということで,抜群のコンディションでした。

レース前

事前に告知のあったシューズ円陣に参加。

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主催者のAさん(Twitterのユーザーのイニシャル)が人が集まったことに対して,感極まっておられたのが印象的でした。またお会いできるのを楽しみにしています!

そこで,簡単な自己紹介と目標を発表しましょうということになり,私は「3時間一桁分台が目標です」と宣言しました(当時動画を撮っておられたと思うのですが,その動画をお持ちの方。私はその旨の言葉を発しているはずです)。

つまり3時間9分59秒がターゲットタイムとなるわけですが,キロ換算すると4'30"/kmでした。「あ〜言っちゃった〜,これで逃げられなくなった」となるわけで,こうして自分を追い込みました。その後で軽くアップをするのですが,やはり臀部は微妙に痛む...「あ〜言っちゃった...」不安の残るスタートとなりました。

道中

出発はDブロックだったのですが,このブロックは自分の持ちタイムからすると,全然走力に見合っていません。つくばマラソンで3時間13分が出せるとは微塵も思っておらず,多分3時間30分とかそれよりも遅いタイムで申告していたのではないかと思います。出発に関しては本当にごめんなさいと思いながら,ランナーとランナーの間をすり抜けて走り始めました。そんなこんなで1kmは渋滞を交わしながらぶつかるのを回避しながら,進むことになります。

臀部の違和感については,レース中のアドレナリンで序盤は忘れることができたのですが,35kmからペースを上げようと思った時に,記憶がなくなるくらい痛みが強くなりました。果たして最後まで持つのかなと思いながら走っていました。

実際のところ,35kmまでは大体4'18-4'25で押していたのですが...

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比較的フラットではありますが,大堰の上り下り,それから時折ある不整地が脚に少しずつダメージを残していきます。

35km-40kmのラップが

4'20-4'22-4'24-4'29-4'27 (手元Garminの計測)

でしたので,ギリギリ踏ん張ったことが読み取れます。タイトルに書きましたが,出し切った感が強いです。

幸いこの日は攣りに襲われることもなく,何とか押し切ることができたのですが,やはり声援の力は大きかったです。シューズ円陣で知り合った方から声をかけてもらえた時はTwitterやっていて良かったなと思ったものです。

ちなみに,北海道マラソンおよびつくばマラソンは後半型のネガティブスプリットだったのですが,フルマラソンで初めてほぼイーブンで押し切ることに成功しました。

加古川ラソンで学んだこと

  • イーブンで押し切るマラソンはしんどいが,実力を出し切れた感がある
  • Twitterで知り合った方々とエール交換できる楽しみが生まれる

一方で,当時のTwitterで課題を自分で分析しています。

4'00"で25km〜30km走る練習は2020年12月現在でも一度も行ったことはないのですが...当時はそういうことを思っていたみたいです。サブ3を達成した今でも厳しい練習だという印象です。サブエガ達成の青写真を描いていたのでしょうか。

これは実際に加古川ラソン後,意識して取り入れるようになりました。逆に言えば,それ以前はアップやストレッチは殆どやっていなかったです。ですので,特に冬場は気をつけないとなと改めて感じた次第です。

追記: 臀部の怪我については,その後1ヶ月ほどは取れませんでしたが,ある日パタっとなくなりました。不思議なものです。

ということで,ガチランを始める前,それから始めた後(〜2019年)の過去の回顧録は全て終了しました。改めて振り返って見ると,当時は考えていなかったことが思い浮かんだり,当時はこういうことを考えていたんだなという発見があったりして面白いです。

皆さんも過去を振り返って見て記述してみるのはいかがでしょうか。なお,2020年以降の練習や大会の記録については,基本的にブログに残していますので,またご興味がございましたらお読みいただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました♪