マラソンの当事者研究

令和(2019年5月)から本格的にマラソンを始めた30代男による練習・レース記録および考察・内省の記録です。

【大会記録】第98回アマガサキタイムトライアル 5000m (2021/10/23)

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最後の直線を動画で撮っていただきました!ありがとうございます✨

 2021年10月23日に尼崎市はベイコム陸上競技場で行われました、第98回アマガサキタイムトライアル(ATT)のレポートです。土曜日の夜開催の非公認大会でしたが、大変人気のある大会で、出場するためのクリック合戦という0次関門を通過せねばなりません。今回も素晴らしい運営でした。ありがとうございます。

このレースに至るまで(背景)

www.marathon-tojisya.com

 9/20にワクチン接種の2回目を終え、そこから思うように練習ができないまま10/8に公認の記録会に出場し、結果PBを5秒ほど更新することができました。しかしながら、思っていた以上に練習の成果が出なかったこともあり、実力相応かとも思いつつも、悔しさがありました。

 その10/8から15日後のレースとなりましたが、そこに至るまでの練習は以下の通りです。

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基本はマラソンレーニングの延長という位置付けでした。

 ワクチンの不調からは抜け出し、脚の不調はなく、3日前の調整では6kmを3'39"ペースを90%くらいの出力で走れていたので、記録更新はできる自信がありました。

装備

ウェア(上):Tシャツ adidas
ウェア(下):コンプレッションタイツ(2XU)
ソックス:コンプレッションソックス(2XU)
シューズ:Nike ZoomX Vaporfly Next% 2

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Vaporflyを購入したのは実は初めて。ちなみにこのカラーリングはwatermelonとのこと。

 今回、初めてVaporfly Next% 2を用いたのですが、理由が2つあります。

  1. 非公認大会のため厚底シューズが使用可能であり、厚底シューズだと脚への負担が軽減されるため
  2. 厚底シューズでadidasのadios Proも持っており、前回のATTではadios Proを用いたが、adios Proがトラックのような周回に向いている構造でないと感じたため

 機能性に関して、私が書くまでもなくVaporfly Next% 2は反発に優れ、推進力はいうことがありません。しかしながら以前1年ほど前に前モデルを試し履きをした際、足元へのフィット感にしっくりとくるものがなかったために長らく敬遠しておりました。

 ところが最近、たまたま安価で譲ってもらえるチャンスがあったので、まぁ安価だしと思って購入して履いてみたら、そのフィット感がアッパーの変更からか解消されており、これいいじゃん!となり、今回使うことにしました。ちなみに、ぶっつけ本番で使用しました。

レース前の記録と目標

 15日前の神戸市長距離記録会が、17'42"でしたが、前回は25℃、今回は15℃くらいの予報だったため、気温補正があると思いました。さらに動きの良化、シューズの恩恵などもあり、17'20"を切りたいと考えていました。また、17'15"のペーサーがプログラムにはおられる旨があったので、そのペーサーについていきたいなと考えていました。

レース前

 レース1時間半前に、ラン友さんのPB更新を見届けてから、何人かの方と再会して談笑するなどして、リラックスしました。その後、2kmほどjogをして、流しを3本、ルーティン的に行いました。

 会場は今回有観客で何人かの見知ったランナーさんたちが応援してくれることになり、大変テンションが上がりました。レース開始5分ほど前に流しを3本入れ、号砲を待ちます。

レース

 15日前の神戸市長距離記録会(以下記録会)と比較しながら書きます。

 17'15"のペーサーがどうやらおられなかったため、最初は17'00"のペーサーの直後に着いて最初は走ることにしました。

〜3000m (3’25”-3’25”-3’26”)

 そのままその17分ペーサーさんに着こうかと思ったのですが、思いの外身体が動きません。あとで応援してくださった方に聞いても、最初の方が辛そうだったとのことでした。前半から飛ばして潰れてしまっては元も子もないので、自分の今日行けそうなペースを探ります。最初の1000mは3'25"の入りでしたが、記録会と比較すると非常に楽に感じられました。

 1000〜2000にかけては、17分カットを目指すランナーに次々と追い抜かれましたが、ペースが落ちている感覚はなかったので、マイペースを貫き、そのまま3'25"ペースで巡行しました。

 2000〜3000については、まだまだ余裕があり、マイペースで走っていたら3人くらいの集団に追いつき、そこで少し楽をさせてもらうことにしました。

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Photo:ミヤノシタスポーツ(いつもお写真をありがとうございます✨)

3000m〜4000m(3’27”)

 前回の記録会では、3000mあたりから脹脛がパンパンになり動かなくなっていたのですが、厚底効果もありこの辺りもスムーズに脚が動いていました。ただ、上半身が少しずつキツくなりました。4人という集団だからこそ、何とか持ち堪えることができました。

4000m〜ゴール (3’26”)

 ラスト3周からは声援を意識的に耳に入れて自分を奮い立たせようとしました。実際、何人かの方に背中を押していただく声援をいただき、感謝しかありません。一杯一杯でしたが、後ろから追い上げ、1人は追い抜くことができました。

 必死だったので記録のことは考えず、とにかく腕振りを大きく動かすこと、ラストを絞り出すことを考えていたのですが、ペースダウンすることなく、押し切れました。終わってみれば、記録会の記録を大きく30秒更新する、レコードを出すことができました!17'20"の目標を達成です😆

結果

 今回は、記録会に比べ、思い通りにレースを進めることができましたので、90点くらいの出来です。残りの10点はまだ余裕があったのでは?という点です。心拍ベルトを着用して平均心拍が190なのですが、最大心拍的にはまだ一応出そうと思えば出せたのではないかという分析です。とはいえこればかりは仮定の問題ですので、場数を踏んで、感覚を養うことに尽きるのかなと思います。また、今回Vaporfly Next% 2をぶっつけで使ったのですが、中盤のしんどいところで気持ち楽に走ることができました。自分には合わないシューズと思っていたのですが、他の距離でも使ってみたいです!使い慣れていないので、非公認で走る際にはまた使ってみてその良さを引き出せるポイントを探してみたいと思っています。

全体の内省

 今回は条件が非常に良かったです。気温が14℃でかつ風がほとんどなかったこと、ワクチンの不調から脱出し、シューズや声援といった+αの要素もありました。ですので、自分の練習だけで今回なし得たことではないのかなと思っています。

 ただ、自分の練習の方向性が間違っていないことがわかった大会でした。スピードは足りているものの、後半粘れない、ここ最近出場した大会では、後半で減速することが多かったのですが、LT系の練習(例:6km[6000m]のテンポ走[閾値走])を定期的に入れることが有効なアプローチに思います。これからも定期的にその練習を継続しつつ、ヴァリエーションをもった練習に取り組みたいと思います。

 あと余談ですが、写真をみる限りでは、身体(特に顔)をまだまだ絞り込めるかなと思いました(角度にもよりますが)。こう写真を撮っていただくことで気づくことがありますね。食事に気をつけながら体幹レーニングをもう少し頑張ろうと思います。

 次は16分台を目標にしたいですが、今回は好条件だったため、少しまだ遠い目標のように思いました。まずはマラソンに向けた持久力強化に努めていきます。

 最後まで読んでいただきありがとうございました!