マラソンの当事者研究

令和(2019年5月)から本格的にマラソンを始めた30代男による練習・レース記録および考察・内省の記録です。

【大会記録】ロケットマラソン 2020 大阪大会(ハーフマラソン)

2020年10月24日に淀川河川敷で行われました,ロケットマラソン 大阪大会(ハーフマラソン)のレポートです。ハーフマラソンの大会は1月の高槻シティハーフマラソン以来で9ヶ月ぶりでした。

 

www.marathon-tojisya.com


大会運営については,事前・当日の検温からアルコール消毒の準備,レース時以外のマスク着用の徹底周知など,準備が行き届いていたと思います。万全の対策で運営をしていただいた主催者の皆様に敬意を表します。

結果

今回も自己記録を更新することができました。

1月のハーフマラソンが1°22'18でしたので,1分以上更新することができました。正直な感想としては,後述する風の影響もあり,風が弱ければもう少し行けたのではないかと思う部分もありましたが,河川敷でのマラソン大会には風がつきものですので与えられた環境でベストを出せたことを素直に喜びたいです。 

コース特徴

https://sportsone.jp/rocket-marathon/images/course_map_osaka.jpg

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高低図はリンクにはありませんが,フラットなコースで言い訳ができない環境でした。

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記録を出すには打ってつけのコースでした

また,給水に関してはコース内に4箇所あり,水(白のコップ)・スポーツドリンク(茶色のコップ)とわかりやすい提供方法がなされていました。十分な準備をしていただいています。

レース前

ハーフマラソンなので,カーボローディングを考える必要もあまりないのかもしれませんが,フルマラソンを意識した食事にしています。

前日夜:パスタ(カルボナーラ),グラタン,サラダ,アミノバイタル[リフレッシュチャージ(レモン味)]

朝(レース4時間前):トースト,あんこ餅,サラダ,オレンジジュース,プロテイン(ザバスエンデュランス )入り牛乳

直前:アミノバイタル[スーパースポーツ(アップル味)],ポカリスウェット

装備

 

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NIKEのシューズでレースを走るのは初めてでした
  • シューズ(NIKE Pegasus Turbo 2)
  • コンプレッションタイツ(2XU)
  • コンプレッションソックス(2XU)
  • シングレット(adidas)
  • キャップ(FEELCAP)

当初の予定では,adidas adizero Proを用いる予定でしたが,レース1週間前に試走した際に10kmで膝と脹脛に違和感が生じたため,使用シューズを変えました。脚ができていないというのが原因としてあると思うのですが,より高いレベルを狙いに行きリスクを犯すよりも,シーズン初戦ということもあり成功体験やレース(ペース)感覚を得たいという気持ち,そして何より楽しい!と思いたい気持ちがあったので,脚への負荷が少なくスピードも出しやすいPegasus Turbo2を選択しました。市場に出回っているのがなくなる前にもう一足買おうと思うくらい個人的に気に入っています。

レース

コースは10.5kmのコース(実際は通った道を帰ってくるコース)を2往復でした。往路は追い風,復路は向かい風,心を折ってくる終盤となりました。

目標は自己ベスト(81分台)。あわよくばサブ80を狙っていました。作戦は当初,最初の5kmを3'50"〜3"53/kmで落ち着いて入ることを意識しました。そして,余裕があれば後半から上げていくというネガティブスプリットで考えていました。会場に着くまでは。

● スタートから5km 

19'01 (3'47-3'49-3'50-3'49-3'46)

同じブロックの選手が大体サブ80の記録を持っているあるいはサブ80狙いの方々でしたが,ついていくと恐らく潰れるだろうという見立てで慎重に入りました。ただアップの際に往路は追い風だとわかったので,実際は3'50よりも速い入りとなった形ですね。思ったよりも集団は速く,あっという間に離され,1, 2kmで早くも単独走でした。ですが,呼吸とリズムを整えて淡々と走ることができたと思いますし,4kmから5kmまでは3'46と快調で気持ちよく身体を動かすことができていました。

● 5km〜10km

19'33 (3'52-3'57-3'54-3'55-3'55)

5kmを通過してから折り返し,例の逆風ゾーンに入りました。

ちょうどその日は2020年の木枯し1号観測との報道がありました。常に風が強く吹いているわけではなく,また途中草木に隠れて穏やかな時もありましたが,それでも断続的に襲いかかってくるので,思わず笑ってしまう場面もありました。ここで遅くなるのはわかっていたのですが,無理して上げようとはせず,一旦溜めて様子を見ることにしました。強風でしんどいなとは感じていましたが,給水地点でのスタッフさんの暖かい励ましに「マラソン大会に戻ってきた」と嬉しさも同時に感じていました。給水の方は,単独走でしたので,ごちゃつかずに落ち着いて取ることができました。 

● 10〜15km

19'00 (3'53-3'46-3'47-3'47-3'47)

11キロのラップについては,向かい風区間も含むため少し遅め。折り返し付近(スタートゴール地点)では,会場の声援に元気をもらいました。また見たことのあるYouTuberさんがおられて少しテンションが上がりましたね。*1

また,折り返して2回目のスライドでTwitterのフォロワーさんを発見し,ファイト!とエールを送りました。ちなみに走っている時にエールを送るのは自分を鼓舞したり,しんどい気持ちを切り替える狙いもあるので,実は戦略的な行為でもあったりするんですよね。

走りの方は,折り返してからは少しテンポを上げたいなと思いながらも一気に上げるのではなく慎重に上げていったつもりでした。しかし思いの外このあたりから太ももが重くなり始めていました。これ以上上げるとラストが持たないかな?どうする?と自分の身体と対話していました。それと,ウェーブスタートで後発の選手たちを追い抜くことになり,給水には人が密集し,給水を受けることができませんでした。そこでテンションが下がり,勢いがなくなってしまったところは悔やまれます。

● 15km〜20km

19'37 (3'50-3'58-3'53-3'58-3'58)

ここからが勝負。下半身の方は少しずつ乳酸の蓄積があるかなと思われましたが,上半身は比較的余裕がありました。折り返して「風が強く吹いている」帰りが本当に長く感じられました。ここで給水をきちんと取れたのがまず良かったです。

更にずっと単独走だったのが17km付近で2, 3人の小集団を吸収することができたことが良かったです。前を詰める場面で元気が出ました。このあたりは嗚咽が漏れる呼吸の乱れでしたが,ここを必死に頑張れたお陰で気持ちが少し楽になりました。

ちなみに,この時点で記録更新は確信していました。

給水は相変わらず人が多く取れませんでしたが,練習の経験から給水なしでもここは押し切れるだろうと思い,以降は目の前の走りに集中していました。

さて,そこから必死に脚を動かしていましたが,ここでおそらくその日一の強風に見舞われることに...

「全然進まねぇ...」(思わず漏れた一言)

大袈裟ですが,同じところを走っているような感覚でした。このあたりは苦悶の表情だったと思います。17km付近の3'53からペースを上げているつもりだったのですが,全然上がらず3'58-3'58とむしろ下がっていました。この時点で80分台は諦めました。

● 20kmからゴール

4'05 (3'47-'18)

ラストの1kmは気合で1秒でも速く記録を更新すること,それだけを考えていました。右足にマメができており,痛みを感じていましたが,声援の力で頑張れました。また,「マラソン大会に戻ってきたんだ」と感慨に耽っていました。必死に腕を振ってフォームも乱れていましたが,ラストは出し切れたと思います。約1分の記録更新でゴール。 マラソンシーズンを良い形でスタートすることができました!

内省

今回の悪かったところ

  • 脚を作り切れなかったこと

レースの中の話ではなく,ここに至るまでのお話になってしまいますが,8月まで月間400kmと距離を踏むことができていたのですが,8月の終わりから膝を悪くしてしまい,練習量と強度を抑えざるを得ませんでした。10月の中旬から少しずつ調子は上向きだったのですが,万全の状態であれば,より高記録が狙えたと思います。

普段の練習の質をより高めていきたいですし,身体のケアをしながら,距離ももう少し踏むことですね。レース展開は風以外(笑)はほぼ想定内だったと思います。

今回の良かったところ

  • 計画性
  • ラストの粘り

「冒険していない」とも捉えられそうですが,計画的にレースを運べたのは大変良かったと思いますし,結果として過去の自分を超えることができました。今回は,本番までうまく練習ができておらず不安が強かったのですが,シューズ選びからペース配分からうまくいったと思っています。NIKEのPegasus Turbo 2が素晴らしいギアであるということも確認ができました。

また,粘りについては継続的に行っている閾値走(テンポ走/LT走)の効果によるものだと思います。うまくいっている練習法の一つですので,今後とも継続を続けたいです。次は必ずサブ80を達成します!

今後の予定

12/6に赤穂義士ラソン(フル)を予定しています。ここでサブ3はもちろんのこと,サブ55をクリアしたいです。

そこに向けてしばらくは走りこみ,3週間前から徐々にテーパリングしていく予定です。元々11/8に30kmのレースにエントリーしていたのですが,それが仕事の都合で出られなくなってしまったので,赤穂義士ラソンの2週間前にある大会に出走しようかと思っています。このご時世でどう転ぶかわかりませんが,故障が癒え,走れる状態になっているので,調子には乗らず,大会を絞って結果を出したいと考えています。できることをコツコツ頑張っていくのみですね。

 

最後まで読んでいただき,ありがとうございました!

*1:この時おられたのは,湖国戦士琵琶湖マンさん

www.youtube.com

「琵琶湖マーン」と呼び掛けたら応えてくださって嬉しかったです笑

また,今回は同じハーフマラソンでガチランのクロロさんも出場しておられました。スライドで「ファイト!」と声かけしたのですが,もしかしたらレース動画に映っているかもしれません。

www.youtube.com