マラソンの当事者研究

令和(2019年5月)から本格的にマラソンを始めた30代男による練習・レース記録および考察・内省の記録です。

【大会記録】なにわ淀川マラソン2021:痛みとの戦い

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最後は脚を引きずりながらガッツポーズ Retrieved from https://www.youtube.com/watch?v=T-SaqgB20Fs (ありがとうございます!)

2021年3月28日(日)に大阪市淀川区で行われました、なにわ淀川マラソン2021のレースレポートです。2020-2021シーズンのラストと位置付けてサブ250を目指して走りました。

コース特徴

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Retrieved from: https://sportsone.jp/naniwa/2021/images/course_map_20210328.jpg

ほとんどフラットなコースで記録が狙いやすい大会であるように思われました。一方、参加当初気にしていたのは、淀川の河川敷ということもあり、風が強いのでは?ということでした。ただ、今回の難所はそこではなく、二つの不整地

① 芝生ゾーン・② 砂利道(未舗装)の部分でした。

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未舗装のこの部分で今回は苦しみました (大体1kmくらい?を2往復したので、4kmくらいは走ったのではないかと思います)。

レース前日まで

2週間前のまっつんハーフ*から、左股関節の調子がよくなく、走るたびに不快な痛みがする状況でした。また、左脚の可動がうまくいかない(詰まっているような)感じで、状態は決して良いとは言い切れませんでした。テーパリングとしていましたが、走る距離を減らすことができることに安堵感を持っていましたし、当日まで走ってみて痛みが出るようならDNFしようと思っていました。

*まっつんハーフの回顧は以下より

www.marathon-tojisya.com

また、課題として前回自己ベストを更新した赤穂義士ラソン*では、脚攣りで最後大ブレーキになってしまったので、今回対策としてウォーターローディングを行いました。

*赤穂義士ラソンの回顧は以下より

www.marathon-tojisya.com

レース3日前から、水2リットル(中硬水のミネラルウォーター)を飲んでいました。結果的に今回のこの選択で脚攣りはなかったので、次回もこの戦略を取ろうと思います😄

一方、カーボローディングについて、意識的に炭水化物を摂取するようにはしましたが、体重がそもそも増え気味だったので、遠慮がちにはなっていました。赤穂義士ラソンからは1kg増での出走で、自分自身としては少し重いかなといった印象でした。

レース前

前日は、十分な睡眠を取ることができました。この1週間、意識的に睡眠を取ることを考えていて、この日も7時間近く眠ることができ、起きた時の感覚は大変よかったです。

一方左側の痛みについては、レース前特有な部分がありますが、歩くだけなら痛みを感じることはありませんでした。

レース3時間前に、モルテンMaurten(Drink Mix 320, 1時間前までこまめに摂取)、食パン、グリーンサラダ*1、オレンジジュースをいただきました。

装備

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  • シューズ(HOKA ONE ONE RocketX)
  • コンプレッションタイツ(2XU)
  • 上ウェア(Adidas)
  • アームカバー(CW-X, 使わず)
  • コンプレッションソックス(2XU)
  • キャップ(FEELCAP)
  • サングラス(メーカー不明)
  • パワーテープ(Phiten)
  • Maurten GEL 100 CAF 100 (20kmで摂取)
  • Mag-on (30km/35kmで摂取)
  • VESPA Hyper (レース30分前摂取)
  • 芍薬甘草湯 (攣る前に摂取)

また、脚攣り防止のため、脹脛にキネシオロジーテープを貼っていました。

スタート

スタート時のコンディションは雨が降りそうな状況、ただし風がそこまでほとんどなく、記録が狙えそうな状況でした。

スタートはディスタンスをある程度確保の上、ウェーブスタートで第一集団でした。私はゼッケンがEだったのですが、Cでも自分より目標タイムが遅い方もおられましたし、よくわからない設定でした。

Target timeは2時間50分切り。脚の状態はよくなかったですが、レースマジックで奇跡が起こることを期待していました。1km4分で行けるところまで走り、集団を形成できたらなと思っていました。

☆スタートから5km

5km: 20'02" (4'05"-4'01"-3'59"-3'58"-3'59")

スタートして、左股関節の鼠径部にほのかに嫌なものを感じましたが、なんとか動かせそう。最初の1kmは混雑で力まず、淡々と走りました。2kmほどしてばらけてきたので、4分のリズムを作り、ジョグの延長で走ることができました。雨はほどなくして降り始めていました。

☆5kmから10km

10km: 40'01" (3'58"-4'00"-4'00"-4'02"-3'59")

キロ4で走る集団を発見し、その流れに身を任せることに。ここで失敗したなと思ったのが、思いがけず集団の先頭に立ってしまったこと。押し出されるような感じという表現が正しいでしょうか。ここで余計な体力を使ってしまった感が否めません。ペースとしては良いペースメイクだったとは思いますが...芝生ゾーンやぬかるみで脚を持っていかれていたのが、左脚には嫌な感じでした。

☆10kmから15km

15km: 1°00'01" (4'02"-4'02"-4'00"-3'57"-3'59")

ペースとしてはほぼイーブンで押せていましたし、呼吸もキツい感じではありませんでしたが、この区間で砂利道ゾーンに入ります。この砂利道が走りづらく、ただでさえフラットでも厳しい左脚にとっては、辛いものでした。滑らせて左脚に負担がかからないようにこの区間は慎重に走っていました。ここでも余計な体力を使うことになったように感じられます。

☆15kmから20km

20km: 1°20'10" (4'02"-4'01"-4'00"-4'03"-4'03")

若干ペースは落ちていますが、20人くらい(?)の集団になり、この区間はいかに体力を使わずに、ついていくかだけでした。これだけの大きい集団で走ると、気分的には楽だなと感じていたところでした...

☆20kmから25km

25km: 1°40'55" (4'07"-4'05"-4'08"-4'13"-4'12")

今回の最大のターニングポイントがこの20kmから21kmの部分でした。このゾーン、

砂利道でした。今まで砂利道を通るというのは加古川ラソンでほんの短いところだけ経験はしていましたが、1kmほど続く、この不整地を走るのは今の自分には辛いものがありました。ここで危惧していたことに、左脚が痛み出しました。ここが全てだったなと回顧します。ここで集団から離れてしまい、なんとか23kmほどまでは粘りましたが、突き放されてサブ250は気持ちが切れてしまいました。。。

☆25kmから30km

30km: 2°02'35" (4'15"-4'20"-4'18"-4'23"-4'25")

じりじりと1km4分で走る集団から離れてしまい、頭の中では「蛍の光」が流れていたのですが、会場で応援してくださっているTwitterのフォロワーさんを裏切るわけにはいかないと思い、必死に走っていました。しかしながら、サブ3のペースで走るのも厳しい程に左脚のダメージが出てきていました。ここからは終始単独走。後ろからどんどん抜かれる、ただそれだけでした。

☆30kmから35km

35km: 2°25'35" (4'26"-4'33"-4'35"-4'40"-4'34")

左脚の痛みは強くなる一方で、ズルズルと後退していき、このペースでは自己ベスト(2時間56分台)、否、サブ3も厳しいのではないかと思い始めていました。この時点で頭で計算をしていて、キロ5まで落ちたらどう考えても無理で、4'40"台で粘ればなんとか大丈夫という計算ができていたので、サブ3だけは死守しようと思っていました。

☆35kmから40km

40km: 2°49'00" (4'41"-4'40"-4'43"-4'44"-4'49")

再度砂利道で動かない脚を気遣いながら、なんとか4'50"以内にまとめるといった具合で必死のパッチでした。ほとんど登っていない緩やかな坂も今の左脚には辛いものでした😢 ジョグのようなペースですが、これでも必死でした。

☆40kmからゴール

ゴール: 2°59'09" (4'44"-4'42"-45")

40kmで何とか3時間を切れることを確信。そのあたりでTwitterのフォロワーさんに「サブ3切りは行けそう」と一声かけていたのですが、そこからゴールするまでの記憶が残っていません。脚の痛みも感じなくなるくらいにはフラフラになっていたこともあり、もしかしたらハンガーノックのような症状になっていたのかもしれません。実際、力が入らなくなっていて危なかったです。結果、2時間59分台で何とかギリギリ。脚を引きずりながらでしたが、何とか走り切れて安堵しました😊

全体の内省

  • 不完全な状態で、記録を更新できるほどマラソンは甘くない
  • 逆に言えば、不完全な状態でもサブ3を達成できるほどの実力はついている

サブ3でゴールできましたが、ネガティブに見ると、ハーフで動けなくなってしまったのがショックではありました。それに、左脚を痛めてしまい、これを書いている4月29日現在でもまだ本調子には程遠い状態です。無理を押して出走した結果、過去一、二を争う辛いマラソンになってしまいました。

一方でポジティブに捉えると、計画的に、サブ3は達成できる、自分の中でプランニングして、最後まで諦めず走った結果、2時間59分台でまとめることができました。それだけの自力はついているということです。怪我を押してサブ250にトライしたことは後悔していません。

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最後になりましたが、大会では多くの知り合いにお会いすることができました。一緒に走りレース前に話しかけてくださった、Twitterのフォロワーさん(うねさん@hacy414・あおまちさん@nekozecom1)、道中応援してくださったフォロワーさん(トオルさん@salary_run・なかのっちさん@3129na1223)、練習にもお付き合いいただき一緒に走ってくださったフォロワーさん(Akkyoさん@akkyo927)、道中スライドで声をかけてくださったSteP SportsのHさんにお礼を申し上げます。

悔しい結果ではありましたが、来シーズンに向けての発奮材料ができた、ということで、まずは、脚の不調を乗り越えて、2021年秋に向けて脚を作っていきたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました😊

*1:いつも二郎系ラーメンをサラダと呼んでいるのですが、このサラダは野菜だけのサラダです。